廃止措置など改善 中部電力 研究取組強化案

中部電力は5月31日、浜岡地区を拠点とし、発電所の現場資源を有効活用した原子力研究の取組強化策を発表した。新たに原子力安全技術研究所を発電所内に開設し、福島事故を踏まえた安全性向上、廃止措置などに係る研究を同社が中心となって推進するもの。

中部電力は、現場ニーズを的確に反映するよう、7月にも浜岡発電所内に原子力安全技術研究所を新設、地震・津波、防災を専門とする研究アドバイザーも招へいするなど、研究体制を強化する。また、将来にわたって原子力をエネルギー源として安全利用していくための研究や人材育成にも力を入れる。

主な研究テーマは、(1)安全性向上(2)浜岡1、2号機の廃止措置の改善(3)同3、4、5号機の保守・作業性の改善(4)将来技術――で、地震動・津波の評価手法の従来研究は、地震・津波の観測データを発電所の運営管理に適用すべく、早期検知の信頼性実証などに取り組む。さらに、将来技術でも、安全性を高める新型原子炉、次世代の原子燃料サイクル、放射性廃棄物処理・処分技術に関する技術開発などを行う。


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