リングハルスで爆破未遂事件 スウェーデン

スウェーデンのバッテンフォール社は21日、同社が操業するリングハルス原子力発電所(80万kW級BWR1基、90万〜100万kW級PWR3基)で爆発物の持ち込み未遂事件があったことを公表した。国立法医学研究所の暫定情報によると、ペースト状の爆発物には起爆装置が付いていなかったことから深刻な被害を受ける怖れはなく、同発電所は現在も通常通り稼働中である。

爆発物は20日午後、発電所敷地内に進入するトラックへの通常手続きとして、爆発物探知犬が積荷と車両を検査したところ発見された。破壊工作事件として現在、警察が調査中で、運転手のみを容疑者として確保。同日夜には探知犬を連れたスタッフが敷地内を見回ったが、これ以外にそれらしき物体は見つかっていない。

スウェーデン放射線安全庁(SSM)によると、発電所もこうした事件後の通常対応として、同発電所のセキュリティ・レベルを下から2番目まで引き上げ。同国で操業されているフォルスマルク原発やオスカーシャム原発、閉鎖済みのバーセベック原発サイトでも同様の対応を取ったとしている。


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