バルチック2の基礎掘削開始 ロシア

ロシアの原子力総合企業ロスアトム社は6月22日、リトアニアとポーランドに挟まれた飛び地で建設中のバルチック原子力発電所サイトで2号機の基礎ピット掘削(=写真)を開始したと発表した。

同サイトでは117万kWのロシア型PWR(VVER)である「AES2006」が2基建設されることになっており、同1号機の原子炉建屋コンクリート打設が今年2月に行われたばかり。1、2号機は2016年と18年に順次完成する予定で、近隣諸国への安価な電力輸出が主な目的となっている。

建設工事の主契約者であるNIAEP社はロスアトム社傘下のエンジニアリング企業で、今年3月にアトムストロイエクスポルト(ASE)社を吸収し、その持ち株会社となった。同社によると、掘削作業は地下14mまで掘り下げるため、約89万立方メートルの表層土を除去。20台の掘削機も含めて80台以上の重機と60台以上のトラックを活用するが、24時間体制で作業を続けても3か月半を要する計算だ。

また、年内は建設前段階であるため、排水用の土台とポンプ所、原子炉建屋の基礎プレートの土台などの建設が主な作業になるとしている。


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