サイト建設は順調に進展 ITER計画

ITER理事会が6月20、21日、米国・ワシントンDCで開催された。

3日の原子力委員会会合で文部科学省が報告したところによると、ITER建設全体の調達価額の77%に相当する合計76の調達取り決めが締結済み、12年1月にはポロイダルコイル組立建屋が、同年4月にはトカマク掘削エリアの免震ピットが完成したことなど、サイトの建設活動は順調に進んでいる。一方、真空容器など、機器の製造に遅れもあり、プロジェクト管理において今後3か月間の主要作業を抽出し、事前に達成可能性の評価、遅延対策の検討を実施する改善方策を確認し、各極が協力しスケジュール回復に向け取り組んでいく。

許認可については、ITER施設が安全上の要求事項を満たしていると仏原子力規制当局(ASN)が認める決定を行っており、今後数週間以内にASNが仏政府に対してITER建設の許可を勧告する予定となっている。

将来の増殖ブランケットの試験モジュール(TBM)でITER機構とTBM持込極が個別にTBM取決めを締結するにあたってのTBM取決めひな形を承認した。また、韓国のTBM計画参加表明が合意された。

第11回ITER理事会は11月にフランス・カダラッシュで完成予定のITER機構本部新建屋で、第12回理事会は2013年6月に日本で開催される。


お問い合わせは、情報・コミュニケーション部(03-6812-7103)まで