中国と原子力協力協定を締結 アルゼンチン

アルゼンチンの計画投資サービス省は6月25日、中国と原子力協力協定を締結したと発表した。両国の国交40周年を記念し、中国の温家宝首相が同国を公式訪問したのに合わせたもので、両国が交わした様々な分野における協力合意の1つという位置付け。

協定には計画投資サービス省のJ.デビド大臣と中国の張平・国家発展改革委員会会長が調印。同協定を通じて両国は、中国の財源からの資金調達でアルゼンチンにおける原子力発電所と関連施設の建設オプションについて共同研究を実施するほか、南米全体で原子力市場を共同開発する方策を探る。また、中国からアルゼンチンに核物質を供給するとともに、加工技術を移転することで合意したとしている。

同国では現在、2基の原子炉が稼働しているほか、アトーチャ2号機を2013年の完成目指して建設中。同国のC.フェルナンデス大統領は同3号機についても建設を検討しており、これまでに中国のほか仏国、日本、ロシア、米国の関連企業にも入札参加を打診したと伝えられている。


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