防波壁工事予定通り 中部電力 一部対策は1年延長

中部電力は7月30日、昨年7月に策定した浜岡原子力発電所の津波対策として浸水防止対策や緊急時対策の強化について、防波壁や浸水防止対策のうち「建屋外壁の防水構造扉の信頼性強化」については、当初予定どおり12月末完成の工程で進捗していることを発表した。一方、今年12月の工事完了を目標に進めてきた電源設備対策などは、工事量が大幅に増加したことなどから、1年程度の工期延長が必要となった。

具体的には、緊急時に原子炉や使用済燃料プールの「冷やす」機能をより確実に確保できるよう、高台に設置するガスタービン発電機(非常用交流電源装置)から電源供給する冷却設備の多重化を図ることとし、それら冷却設備の運転に必要な電気容量を確保するため、ガスタービン発電機の台数およびケーブル・電源盤などの増加を図ってきた。このほど対策の工事発注にあたり、現場工事の詳細計画を検討していく中で、工事量の大幅な増加に伴う作業の輻輳などによって、1年程度の工期延長が必要となったもの。


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