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【原子力発電所運転速報】 7月、大飯3、4号が発電を再開 2か月ぶりに運転中ゼロを脱する原産協会の取りまとめによると、7月は、関西電力の大飯3、4号機が、それぞれ5日、21日に発電を再開、国内の原子力発電所がすべて停止の状態を2か月ぶりに脱し、月末時点で同2基が運転中となっている。 福島原子力事故以降、再稼働ができず、5月5日に北海道電力の泊3号機が定期検査入りしてから、運転中プラントがゼロの状態が続いていたが、7月に入り、大飯3号機が1日に原子炉を起動、5日に調整運転、9日に定格熱出力一定運転を開始、同4号機が18日に原子炉を起動、21日に調整運転、25日に定格熱出力一定運転を開始した。大飯発電所は、事故後、初の再開となることから、経済産業副大臣をヘッドとし、国、県、事業者らが一体となった特別な監視体制が敷かれ、緊急対応に備えている。また、関西電力では、大飯3、4号機の安全性・信頼性向上のための実施計画に基づき、四半期ごとに実施状況を取りまとめることとしているが、27日に同社が発表したところによると、ストレステスト1次評価の審査で、原子力安全・保安院が一層の取組を求めた12項目のうち、9項目は完了しているが、免震事務棟の設置(15年度運用開始予定)、空冷式非常用発電装置の分散配置(10月完了予定)、3号機浸水口の鋼製門扉設置(9月完了予定)が現在、実施中。 夏の冷房使用に伴う電力需要増に対応し、各社とも節電PRに努めているが、電気事業連合会では、ホームページで、東日本3社合計(北海道、東北、東京)、中西日本6社合計(中部、北陸、関西、中国、四国、九州)、全9社合計のそれぞれについて、電力需給状況を知らせる「でんき予報」を開始している。 |
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