原子力安全基準の改善も合意 APEC宣言

アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会談が8日と9日、ロシアのウラジオストクで開催され、APEC首脳宣言「成長のための統合、繁栄のための革新」を発出し閉幕した。日本からは野田佳彦首相が出席。

首脳宣言では、貿易投資の自由化、食料安全保障の強化、科学技術イノベーションにおける協力などを骨子に掲げ、エネルギーに関しては、二酸化炭素排出による世界経済への悪影響を阻止するための共同行動の必要に言及している。さらに、エネルギー効率を推進して、持続可能な発展のために、よりクリーンなエネルギー源を発展させるべきとしている。

原子力についても、関心を有するエコノミーにおいて、専門知識、知見、ベスト・プラクティスの共有、原子力安全基準の改善、緊急時の対応及び準備メカニズムの調整により、「クリーンなエネルギー源として安全かつ確実な利用を確保すること」とした。

野田首相は、APEC出席に合わせ、ロシア、米国、シンガポール、マレーシアとのバイ会談も行った。


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