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次期事務局長にリーシング氏 WNA世界原子力協会(WNA)は6日、今年一杯で退任するJ.リッチ事務局長の後任として、スウェーデンの原子力発電事業者であるバッテンフォール社のA.リーシング上級顧問(=写真)を選出した。来年1月1日付けで就任する予定。 放射線物理学の修士号を持つリーシング氏はスウェーデン王立放射線防護研究所などを経て1980年にバッテンフォール社に入社。放射線安全部門や環境部門等で部長職を歴任後、2003年から近年までは環境部門担当副社長を務めた。原子力・放射線利用の仕事に携わる女性の国際的なネットワーク「WIN」設立にも貢献しており、同組織の会長を務めたほか、欧州原子力学会およびスウェーデン原子力学会の両方で会長を務めた経験もある。 原子力安全の専門家としてはスウェーデン政府からも一目置かれた存在で、07年から11年まで政府の要請を受けて国際原子力機関(IAEA)の国際原子力安全グループに所属。産業貿易省の指名により、世界の原子炉新設計画の分析・報告プログラムではアドバイザーとして登用された。 リーシング氏はまた、WNAとの関わり合いも古く、WNAがその前身であるウラン協会だった当時の2000年5月、会長に選出されている。同協会は1年後、ウラン生産のみならず、原子力発電と燃料サイクルに関する世界的な非政府業界団体として再出発することとなったが、リーシング会長はその活動範囲の拡大に伴うWNA体制への円滑な移行を遂行した。 |
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