EPR台山2で丸屋根設置 中国

中国広東省の台山原子力発電所サイトで進められている中国初の欧州加圧水型炉(EPR)建設計画で、12日に2号機(PWR、175万kW)の原子炉格納容器に丸屋根が設置された。

同サイトでは昨年10月、同型の1号機で丸屋根設置を実施したばかり。その後1年たたずに2号機の作業が無事完了したことから、台山核電合営有限公司(TNPJVC)では「1号機の経験をベースに、向かい風の地域で重量のある丸屋根を格納容器に正確にドッキングさせるという大規模な建設作業を安全かつ精緻に実施できた」と自信を深めている。

直径46.8m、高さ13.6mの丸屋根の総重量は231トン。大型クレーンで地上64mの高さまで吊り上げた後、高さ43.9mの格納容器上部に下ろされた。これをもって主要な土木建築作業が終了し、今後は蒸気発生器(SG)や圧力容器、加圧器など大型機器の設置作業に入る計画。並行して行われている1号機の作業では、今年6月に圧力容器の設置が完了し、今後数週間でSGを設置するとしている。

第3世代の原子炉として仏アレバ社が設計したEPRは現在、フィンランドと仏国でも建設中。中国広東核電集団有限公司(CGNPC)は仏電力から30%の出資を受けてTNPJVCを設立した。台山1、2号機の完成はそれぞれ、2013年と14年の予定である。


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