新CEOにロデリック氏 WH社

東芝傘下のウェスチングハウス(WH)社は9月26日、同社の社長兼最高経営責任者(CEO)としてGE日立ニュークリア・エナジー(GEH)社で原子力発電所プロジェクト担当の上級副社長だったD.ロデリック氏(52)(=写真)を任命した。同社では今年3月末、同職に就任予定だったファーランド氏が直前に辞職。その後、志賀重範会長が同職を暫定兼務していた。このため、ロデリック氏は直ちに社長兼CEOに着任。志賀氏は会長職に専念する。

ロデリック氏はアーカンソー大学で業務管理学の修士号を取得。米国で1000万kW以上の原子力発電設備を所有するエンタジー社の原子力発電所運転エンジニアリング部門で13年間の勤務経験があるほか、1996年に入社したプログレス・エナジー社ではクリスタル・リバー原子力発電所所長や原子力プロジェクト・建設部門担当副社長を務めた。

2008年以降はGEH社でESBWR(高経済性・単純化沸騰水型炉)やABWRなどの技術プログラムや、新設および既存原子炉の管理など原発事業に関するあらゆる側面で経験を蓄積。WH社では同氏のこのような30年以上にわたる原子力産業界での広範囲なキャリアが今回の抜擢につながったとしている。


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