中央操作室など視察 野田首相 二度目の福島原発野田佳彦首相は7日、東日本大震災による被災状況を把握するため、福島県を訪問した。長浜博行環境相が同行した。 初めに、福島県双葉郡広野町のエリア警戒隊の拠点を訪問し、警戒区域の治安維持に当たっている警察部隊を激励した。 続いて、双葉郡楢葉町の復旧の基地となっているJヴィレッジを訪れ、事故発災直後に現場対応にあたった人たちと懇談し、「恐怖と過酷な環境の中で奮闘いただいたことに、国民の1人として心から感謝を申し上げたい」と述べた。 その後、二度目の訪問となる東京電力福島第一原子力発電所内に移動し、緊急時対策本部で原発事故の収束にあたっている職員を激励(=写真上)した後、防護服に着替え、4号機原子炉建屋上部の使用済み燃料プールや、1、2号機中央操作室を視察した。 中央操作室では、被災直後の状況を再現し、全電源が喪失して真っ暗な中で懐中電灯を頼りに作業に当たった状況などを体験した(=写真下)。 視察後、野田首相は「廃炉に向かって着実に進んでいることも実感をすることができたけれども、最後の最後まで緊張感を持って対応しなければいけないということを改めて実感することができた」とした。 その後、放射性物質の除染作業が進められている楢葉町にある小学校と汚染土壌が搬入されている仮置場を視察し、除染作業などの概要説明を受けた。 最後に、本宮市へ移動し、県内の今年度産米の放射線検査の行われている全袋検査場を視察、福島県のオリジナル品種「天のつぶ」で作ったおにぎりを佐藤雄平福島県知事と共に試食した。 7日福島で野田首相から、除染作業の加速、現場出先機関への権限委譲の指示を受けた長浜環境相は9日の閣議後記者会見で、「今月中に取りまとめたい」と述べた。 |
お問い合わせは、情報・コミュニケーション部(03-6812-7103)まで |