TENEXをロスアトムに統合 ロシア

ロシアの総合原子力企業であるロスアトム社は15日、ウラン製品・サービスの販売企業であるTENEX社を自らの国際事業開発部門に統合するとともに、ロスアトム社のK.コマロフ副総裁の直属に置くことになったと発表した。

この決定理由についてS.キリエンコ総裁は、「TENEX社の有する高度な専門技術は国際市場でウラン濃縮サービスや濃縮ウラン製品を販売する上で特殊な競争力を持ち得る」と説明。同社が諸外国の事業者と新たな濃縮ウラン製品の供給契約を締結するなど、完璧な労働能率の向上を実証したことから、同社のさらなる発展という観点のみならず、燃料サイクルのフロントエンドにおけるロスアトム社の対外貿易の基盤として同社を活用していくため、今回の判断を下したとしている。

これに伴い、ロスアトム社の前身機関も含め40年以上をロシアの燃料サイクル・サービス輸出事業に捧げてきたA.グリゴリエフTENEX社代表取締役が今期の契約切れとともに同社から退職。L.ザリムスカヤ第一副代表が暫定的に代表取締役を務める。


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