カバー設置工事13年度に完成 福島第一4号機

政府・東京電力中長期対策会議(共同議長=枝野幸男経済産業相、長浜博行原発相)が10月22日に開かれ、福島第一原子力発電所廃止措置の進捗状況が報告された。

4号機使用済み燃料プール対策では、今夏に原子炉建屋上部のガレキ撤去を完了し、現在、13年度中頃の完成を目指し燃料取り出しカバーの設置工事が進められている。

また、冬季に向け、放射性廃棄物からの線量低減対策および火災発生リスクへの対処から、伐採木一時保管槽の設置工事を11月中旬に開始し、12月からの搬入を行う計画だ。施設は、履土による遮へい機能を有する一時保管槽で、減容した伐採木(枝葉等)を収納して、保護シート、土、遮水シートで覆う構造となる。

炉内状況の把握・解析では、OECD/NEAと共同で、国際ベンチマーク・プロジェクトを立ち上げ、国内外のシビアアクシデントに関する専門家の知見を結集するなど、今後の燃料デブリ取り出し作業に提供できるようにする。11月6〜9日にプロジェクトのキックオフ会合が開かれる予定だ。


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