中間貯蔵施設の現地調査に同意 福島県知事

福島第一原子力発電所の事故で放出された放射性物質で汚染された瓦礫や残土などを貯蔵する中間貯蔵施設について、佐藤雄平福島県知事は11月28日、建設候補地での環境省による現地調査を、建設とは切り離して受け入れることを、同日福島市で開いた地元双葉地方8町村会の首長との会談で表明した。

双葉地方町村会の会長を務め、国の対応に不満を持つ井戸川克隆・双葉町長が同会議に欠席したため、他の7町村長は同会長の辞任を求めている。このような状況の中で佐藤知事は3日、双葉町が仮役場を置いている埼玉県加須市の旧県立騎西高校を初めて訪れ、同町長と会談した。

井戸川町長は毎月発信している町長メッセージで、12月は「来年は町の見通しが定まり、前進することができるよう新たな気持ちで取り組んでいく」と述べており、町の指導者と、被災住民の心情の狭間で揺れ動いていることが伺われる。


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