今井会長「今夏が正念場」 原産協会 新年会員交流会開催

原産協会は9日、東京プリンスホテルで、「新年会員交流会」を開催した。協会会員企業・団体他、行政、大使館関係など、およそ1000名の来場者があった。

冒頭、年頭挨拶に立った今井敬会長は、昨年の動きとして、政権交代を巡る動きを振り返りながら、政治の力の重要性を強調した。さらに、福島原子力災害に関しては、国会の事故調査委員会が示した「人災」との結論にも触れながら、長時間にわたる電源喪失への対策不備を戒めた上で、「原因をはっきりと究明して対策を講ずれば、原子力を再稼働しても大きな災害は起こらない」と述べた。

また、エネルギー政策に関して、今井会長は、「原子力発電がなければ、電力の安定供給・低廉供給はできない」として、産業競争力強化、雇用確保、経済再生に原子力発電が不可欠であることを改めて強調した上で、本年、参議院選挙や原子力規制委員会による新安全基準が施行される7月以降が原子力産業界にとって「正念場を迎える」などと述べた。昨年からの東京電力含め電気事業者による自主的な安全対策や、原子力安全推進協会の取組などに期待をかけた上で、原産協会としても、原子力の安全・推進、福島の復興に全力を尽くすとともに、海外における原子力発電導入についても、全面的に協力していく決意を述べ、原子力産業界にとって良い1年となるよう祈念し挨拶を終えた。

今井会長の降壇後、川村髟實長(日立製作所会長)の音頭により、一同祝杯をあげた。


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