月末にも新基準骨子 規制委 事業者から意見聴取へ

原子力規制委員会の新安全基準に関する検討チームは18日、事業者からのヒアリングを実施する。シビアアクシデント対策を含めた原子力発電所の新たな安全基準策定に向け、検討チームは、10月より九回の会合を開催した。今回ヒアリングは、これまでの議論を踏まえ、月末の骨子案取りまとめに向けて行うもの。

規制委員会では、福島原子力発電所事故を受け、シビアアクシデント対策を含めた新たな安全基準の7月からの施行を目指し、専門家によるチームを編成し議論してきた。これまで、外部事象に対する安全対策、設計基準事象への対応、設計基準を超える事故、シビアアクシデント対策など、たたき台を示した上で、委員からのコメントを求めながら、内容を固めてきた。直近11日の会合では、シビアアクシデント対策の要求事項について、原子炉停止機能喪失、全交流電源喪失など、事故シーケンスグループごとに対策の具体例、サポート機能を整理し網羅性の確認を行った。

検討チームは、事業者ヒアリングを経て、31日にも新安全基準骨子案を取りまとめ、パブリックコメントに付した上、2月目途に案文を再度見直す運びだ。


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