時代に合った機能考え人事 山本科技担当相 原子力委の今後語る

山本一太・科学技術担当相(=写真)は18日、グループインタビューに応じた。本紙関連の内容を紹介する。

原子力委員会の今後のあり方についてどう考えるか。

原子力委員会についてはいろいろなご批判もあった。原子力委員会のこれまでの歴史も改めて確認してみると時代によって相当役割が変遷してきていると思う。当初原子力委員会が発足した当時のような役割から比べるとずいぶん変わってきている。それはやっぱりどこかで見直ししないといけない。ただ原子力委員会はいらないかというと、原子力の平和利用を担保するという点についてはやはり重要な役目があり、これはきちんと仕事としてやっていかなければならない。そのあたりを総合的に考えて原子力委員会の将来のあり方、どのように見直していくのか、時代に合ったどういう新しい機能があるのか、こうしたことと人事は結びつくので、全体を考えながらどうするか検討したい。

いつまでに原子力委員会を見直すつもりか。前政権のように別の有識者を集めて検討することなどは考えているか。

まだいつまでに結論を出すかは決まっていない。見直しをしていくとなると人事と絡んでくるので全体を見ながら考えたい。どうやって原子力委員会を見直すかということについては検討する組織を作るのも1つの方法だと思うし、他にも選択肢があるかということも含め、考えていきたい。

原子力委員会はこれまで中長期対策や核燃料サイクルも含めて議論するという重要な役割もあった。これらの役割は別機関に付与するのか。

同じ答えになって申し訳ないが、原子力委員会の役割については最初から議論していきたいと思う。平和利用の担保という点でいくと、日本は自らいろいろな平和利用などに関するデータを発信している。そういう意味からも原子力委員会がいろいろな役割を担ってきているが、今の機能をどうするかについては一から見直していく。


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