安定運転できると確認 六ヶ所再処理工場 B系列ガラス固化試験

日本原燃は16日、六ヶ所再処理工場のガラス溶融炉B系列におけるガラス固化試験結果を公表した。今回、B系列で設計上の最大処理能力で運転できることを確認した。ガラス固化試験はアクティブ試験の最終段階となるものだが、今後、春頃にA系列でもガラス固化試験を実施し、本年10月の再処理工場しゅん工を目指す。

ガラス溶融炉では、12年6〜8月にA系列・B系列とも、事前確認試験を終了し、B系列では、同年11月より熱上げを開始、12月より流下を確認し、立ち上げ運転、安定運転確認で、それぞれガラス固化体を5本、23本製造した。その後、年越しをはさんで、ガラス固化体を5本製造し、最大処理能力の約70リットル/時系列の運転ができることを確認した。

安定運転確認に続く、性能運転では、ガラス温度、気相温度、炉底温度が、管理目標範囲を維持した状態であるとともに、流下性低下の要因となった白金族の堆積も問題なく、ガラス溶融炉内の液位、負圧変動のいずれも通常範囲にあることが確認された。

また、ガラス固化試験に際し、東海村のモックアップ(KMOC)試験の結果を踏まえた設備・運転方法の改善効果により、安定運転の判断基準となる管理目標範囲でガラス温度等が推移した運転が実施されたほか、事前確認試験の結果からも、A・B系列に安定運転の観点に差異がないことから、今後のA系列での試験についても見通しが得られたとしている。


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