[原子力産業新聞] 2013年1月31日 第2656号 ＜1面＞

規制側との対話要請　電事連会長　新エネ政策にも期待

八木誠・電事連会長は２５日、定例記者会見に臨み、新年に当たり、「今年の課題」として、原子力規制委員会が取りまとめ中の新原子力安全基準の策定については、さらに「規制側と被規制側との建設的な意見交換」を行っていきたいとした。その上で、「安全性向上のために直ちに必要となる対策については、新安全基準の施行を待たずして、対応していきたい」との方針を語った。

原子力発電所敷地内の破砕帯の問題については、「事業者が提示しているデータや実施中の追加調査なども踏まえた上で、ぜひ科学的・技術的な見地から議論を行い、慎重な判断をしてほしい」と要請した。

さらに、エネルギー政策については、民主党政権下で取りまとめられた２０３０年代に原子力発電所ゼロを目指すという「革新的エネルギー・環境戦略」の見直しについて、「今年はぜひ、新政権の下で実質的な議論を進め、しっかりと筋道をつけてほしい」と安倍自民党政権に期待を示し、燃料サイクルについても、エネルギー資源の有効活用や放射性廃棄物の減容の観点から、「我が国にとって重要な政策だ」と強調している。

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