帰還の意向など住民調査結果 双葉町他

復興庁は5日、田村市、飯舘村、双葉町で昨年12月に行った住民意向調査の速報を公開した。

双葉町では中学生以上の全住民6293名対象の調査で、59.0%にあたる3710人から回答を得た。

もしも「仮の町」ができた場合、移転を希望するかとの問いには、「移り住みたい」との回答は6.7%にとどまり、「住むつもりはない」との回答が42.8%だった。45.5%の人は、「現時点では判断できないが、『仮の町』の具体的な姿が示されれば移り住むことを検討したい」と回答した。

「仮の町に住むつもりはない」と答えた人は、「仮の町がいつできるか分からないから」、「これから自宅を買うつもりだから」、「現在の避難先(移住先)での暮らしに慣れたから」などを理由として挙げている。

「仮の町」の設置場所に関しては、35.5%が「希望する自治体でなければ『仮の町』には移り住まない」と回答し、うち81.9%が「いわき市」を希望している。

双葉町への帰還については、「そもそも双葉町に戻りたいと思わない(30.4%)」、「現段階でまだ判断がつかない(26.9%)」に次いで「条件が整えば戻りたい(28.4%)」との回答があった。条件が整えば戻る人の帰還の条件としては「放射線量が低くなること(75.3%)」、「医療機関の整備、介護・福祉サービスが確保されること(51.8%)」、「原子力発電所の廃炉措置の安全性が確保されること(46.9%)」などが挙げられた。

放射線量が低くなることを条件とした人が帰還できると考える年間線量については、「森林・田畑を含めた双葉町の全域が1ミリSv以下」と回答した人が51.4%、「自宅周辺が1ミリSv以下」が16.4%、「双葉町の主要な市街地が1ミリSv以下」が12.1%となっている。


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