トーラス室内部遠隔検査 福島第一1号機

東京電力は福島第一原子力発電所1号機の格納容器の圧力抑制室(サプレッション・チェンバー)が入っているコンクリートで囲われた「トーラス室」の内部を遠隔検査した第1日目の結果を21日に発表した。

14日に原子炉建屋1階の床面に穴を貫通させ、21日に温度計(熱電対)と線量計、カメラを吊り下げて、室内に溜まっている水などの状況を調べた。

その結果、トーラス室内に溜まっている滞留水の水位は、深さ約4.9メートル、ドーナツ型の圧力抑制室のちょうど中心部まで水につかっていた。透明度は約60センチメートル程度。

トーラス室内の構造物については、画像からは、さびなどは確認されたものの、構造物に大きな破損は確認されなかった、としている。

線量測定の結果は、原子炉建屋1階のフロア上では1.5mSv/時だったものが、トーラス室内の下に下がるほど高くなり、水面の直上で920mSv/時の最大値を示し、水面下に入ると再び水の遮蔽効果で線量は下がり始め、最下層近くで90mSv/時となった。


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