バラカ3、4で建設許可申請 UAEの原子力導入計画

アラブ首長国連邦(UAE)で原子力発電の導入計画を担当する首長国原子力会社(ENEC)は1日、バラカ(※昨年前半までのスペル表記は「ブラカ」)原子力発電所3、4号機の建設許可申請書(CLA)を連邦原子力規制庁(FANR)に提出した。

ENECによると、昨年7月に同1号機で最初のコンクリート打設を実施して以降、韓国電力公社(KEPCO)製140万kW級PWRである「APR1400」4基の建設が予定されているサイトでは作業が順調に進行。2017年にも初号機の運開を予定する一方、2号機についても今年前半にコンクリート打設が行えるよう広範囲な準備を進めている。

ENECとKEPCOが18か月かけて作成した3、4号機のCLAは予備的安全分析報告書や確率論的リスク評価報告書などを含め1万頁に到達。1、2号機のCLAやレファレンス炉となる韓国の新古里3、4号機でKEPCOが完了した安全評価を参照した。福島事故の教訓も考慮するなど、これまでに得られた経験のすべてを活用した包括的で質の高い申請書になったとしている。


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