大深度ボーリング実施 電源開発 大間で地質追加調査

電源開発は11日、建設中の大間原子力発電所で、1500m級大深度ボーリングなどを伴う追加の地質調査を実施すると発表した。地下深部の3次元的構造把握など、データ拡充を図るもので、3月中にも着手し、これまでの調査結果とも合わせ、発電所の耐震・耐津波安全性に係る総合的評価を取りまとめる。

震災後、休止していた大間発電所建設工事は12年10月に再開されているが、新安全基準の施行を見据え、一層の地震・津波対策の拡充が求められている。電源開発がこのほど発表した地質調査は、同所敷地内および敷地付近で、大型バイブレーター付起振車による弾性波探査、大深度ボーリング、トレンチによる地質観察などを行うもので、1500m級の大深度ボーリングについては13年度上期に着手し、昼夜作業で1年間程度行われる予定だ。

同社ではこれまでも空中重力探査、海上音波探査などを継続して行ってきているが、追加調査で、より一層の信頼性向上に努めることとしている。


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