運転延長は「特別点検」 規制委 審査方針打ち出す

原子力規制委員会は3日、運転開始から40年を超える原発の運転について電力事業者から申請に基づいて、高経年化の状況を把握するための「特別点検」実施する方針を打ち出した。今月中にも制度の具体的な基準をつくり、パブリックコメントを得て最終化する考え。

原子力発電所の運転期間を原則40年で、規制委が認めることを条件にして20年間上限の延長が1回に限り認められることが昨年改正された原子炉等規制法で定められている。その際の点検が、圧力容器鋼板の超音波検査など入念に行われる内容。

コンクリート構造物もサンプルを採取し強度を調べる。格納容器も鋼鉄部の腐食の有無、容器全体の目視検査を行う。

電力会社がこの検査を実施し、運転期間終了1年前までに規制委員会に申請し、延長の審査を受けることになる。


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