衆院、特別調査委が開催 国会事故調査委の提言受け 黒川氏ら参考人を招致 「提言の着実な実行を」

衆議院の原子力問題調査特別委員会(委員長=森英介・元法務相)が8日、参考人を招致し実質審議に入った。原子力の規制行政に対する監視を行うとともに福島第一原子力発電所の事故調査を継続的に進めることにしている。

この日、参考人として、国会事故調査委員会の元委員9名が招致された。

同調査委員会の委員長を務めていた黒川清・元日本学術会議会長は「事故はまだ収束していない」として、報告書の提言を着実に実行していくことを求めた。

また、今も仮設住宅に暮らす蜂須賀禮子・大熊町商工会長は、「国が方針を出してくれないもどかしさがある」と、避難者の気持ちを率直に訴えた。

原子力問題調査特別委員会は、原子力規制委員会や原子力規制庁を監視する目的で1月に設置されたが、開催までの調整が難航していた。

国会事故調査委員会は、昨年7月にまとめた報告書で「国会が継続監視すべきである」と常設の委員会を設置することを提言していた。


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