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「統括的な戦略を」 東電福一 IAEA調査団が会見福島第一原子力発電所事故炉の廃炉計画をレビューするIAEA調査団は22日、団長のファン・カルロス・レンティッホ氏らが都内で会見した(=写真)。現地を視察した所感として、レンティッホ団長は「極めて献身的な作業」などと評価する一方、最近の汚染水問題に関連し、装置の追加を繰り返している現場の状況から、「新たに統括的な戦略を立てる必要」を指摘した。また同氏は今回の調査を踏まえ、廃止措置に向けた中長期ロードマップの早期策定、使用済み燃料プールからの燃料取り出し加速化、困難な原子炉からの損傷燃料の取り出し計画を進めていることなどを評価。一方、廃炉の最終形態を定義する議論、トラブル対応に関する報告・コミュニケーションに関連し、ステークホルダーの関与の必要などにも言及、東京電力に対し、安全上重要なシステムの信頼性向上、施設の構造的健全性評価、外的リスクからの防護を向上させる継続的改善を助言した。正式な報告書は、1か月後を目途に発表する。 レンティッホ氏は、汚染水問題に関連し、仮設の装置を恒久的な装置へ置き換える必要を述べたほか、今後、廃炉に際し、様々な制約が生じる可能性から、統括的戦略を立てて取り組むべきなどと指摘した。 お問い合わせは、情報・コミュニケーション部(03-6812-7103)まで |