露企業が圧力容器等を受注 ベラルーシ

ロシアの原子力総合企業・ロスアトム社傘下の発電機器製造企業であるアトムエネルゴマッシ(AEM)社は17日、ベラルーシがロシアの協力により同国初の原子力発電所としてフロドナ州オストロベツで準備中のプロジェクトに圧力容器やコア・キャッチャーを供給する契約を獲得した。

同計画では、福島事故直後の2011年3月15日に両国が原子力発電所建設に関する二国間協力の合意文書に調印。ロシアから輸出融資を提供する契約の締結を経て、昨年7月にロスアトム社傘下のアトムストロイエクスポルト(ASE)社がベラルーシ政府と100億ドルという同建設計画の一括請負契約に調印した。

出力120万kW級のロシア型軽水炉(VVER)である「AES-2006」シリーズを2基、ターンキー契約で建設することになっており、ボルゴドンスクにあるAEMテクノロジーズ社は、これら2基用の圧力容器や原子炉シャフト、反射遮へい材、コア・キャッチャーなど、総重量4000トンという機器を17年までに製造・納入する。

サイトでは今年の第4四半期にも同1号機で最初のコンクリート打設が予定されており、AEMの専門家がサイトの視察も実施したとしている。


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