〈ファハド・アルカターニ・UAE・エミレイツ・ニュークリア・エネジー・コーポレーション(ENEC)国際・広報理事〉

UAEは、石油、天然ガスなど、エネルギー源は豊富だが、9〜10%/年と急速に経済が成長しており、電力需要も伸びている。実際、発電用の天然ガスも40%はカタールからの輸入に頼っているほか、太陽光開発にも力を入れている。もう、エネルギー源をより好みしている余裕はないのだ。ここにおいて、原子力は、エネルギー安全保障、環境保全、また、産業振興の面でも優位にあると考える。

政府は、世界の原子力産業界の良好事例を取り入れるため、UAEの原子力計画を評価する国際諮問委員会を設置した。委員長は、IAEA事務局長も務めたハンス・ブリックス氏だ。

計画の当初から、ENECは、国内外に対し積極的な広報活動を行っており、その広報活動の成果をみるため、全国規模の世論調査を実施した。それによると、原子力に賛成する割合が、09年は67%だったが、12年は82%にも上昇してきた。時間もかかるかもしれないが、われわれが積極的にやらねばならない。一般公衆との対話に「十分過ぎる」ことなどは、あり得ないのだ。


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