検出感度2割増のマンモグラフィー 富士フイルム

富士フイルムは15日から、乳がん検査用デジタルX線撮影装置AMULET(アミュレット)」のラインアップを拡充する一環として「AMULET Innovality(アミュレット イノバリティ)」(=写真)を発売する。独自開発の新方式直接変換型FPD(X線透過画像として再構成するための電気信号に変換する機能をもつ検出器)を搭載することで、低線量で高品質な画像の撮影を実現した。また複数の断層像で乳房内部の構造を観察できるトモシンセシス機能に対応した。富士フイルムメディカルから販売される。

「HCP(Hexagonal Close Pattern)構造」という六角形のTFTパネル(電気信号を画像情報として読み出す役割をもつ)を世界で初めて(同社調べ)採用した直接変換型FPDを搭載。通常のTFTパネルは、電荷を収集する電極の形状が正方形だが、六角形としたことで電極の角が鈍角となり、電界強度の乱れが緩和され、電荷収集効率が向上、X線検出感度が従来のパネルと比べて約2割向上する。従来の「AMULET」シリーズよりも低線量で、高画質の画像の撮影が可能になった。出力画素サイズは、従来の「AMULET」シリーズと同じ50マイクロ・メートル。


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