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キウォーニ原発を予定通り閉鎖 米ドミニオン社米国のドミニオン社は7日、昨年秋に発表していた通り、ウィスコンシン州で約40年間操業したキウォーニ原子力発電所(=写真)(PWR、59万kW)を経済的理由により閉鎖した。今後は廃止措置を取り、60年以内に完全な緑地に戻す方針だ。 同原発の閉鎖についてドミニオン社は、ウィスコンシンを含む中西部12州の経済規模で原子力設備の拡大が難しいのに加え、地域内の電力卸売価格が低下傾向にある時期に同原発の電力販売契約が終了に近づいたためと説明。同炉は2011年2月には米原子力規制委員会(NRC)から2033年まで20年間の運転認可更新も認められたが、買い手が見つからなかったことからドミニオン社は閉鎖を決めた。 ただし、これを機に同社が原子力から手を引くということではなく、米国東部で保有する原子炉6基の操業、バージニア州におけるノースアナ3号機増設計画にも変更はないと見られている。 1974年に運開したキウォーニ原発による総発電電力量は1480億kWh。今後は数か月間かけて発電所のシステムを安全な貯蔵状態に置き、その数週間後から121体の使用済み燃料の取り出しを開始、貯蔵プールに保管する。また、NRCが承認した貯蔵方法(SAFSTOR)に従って、同炉を廃止措置のための長期監視・保管状態とする計画だ。 お問い合わせは、情報・コミュニケーション部(03-6812-7103)まで |