東陽テクニカが新型CTスキャナ 画像処理速度50倍に

東陽テクニカは15日、ベルギーBrukermicroCT社のSkyScan1272型3次元X線マイクロCTスキャナ(=写真)を発売すると発表した。このスキャナは、サンプル交換からスキャン条件の最適化、データ収集までを全て自動で行う、世界初の全自動3次元マイクロCTスキャナ。CT像を構築する処理速度も、同社従来品に比べ50倍以上に高められ、これまでにないスピードでデータを取得することができるようになった。これにより、主にマイクロCTが利用されてきた研究開発や不良解析だけでなく、品質管理にも利用可能に。

また、画像品質も格段に向上、最高空間分解能は従来の8倍。加えて、2億画素以上という桁外れなスキャン能力を有し、センチメートルオーダの広い範囲においても分解能を損なうことなく観察・数値解析が可能となった。これにより、繊維強化樹脂などの繊維配向性や骨内血管、骨細胞の形態計測など、これまで局所的にしか計測・解析できなかった分野でも、例えばサンプル全体などより広い範囲での計測・解析が可能になる。


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