紅沿河1が営業運転開始 中国

中国広核集団有限公司(CGN)は7日、遼寧省で建設していた紅沿河原子力発電所(=写真)1号機(PWR、110万kW)が営業運転を開始したと発表した。同国の商業用発電炉としては17基目で、同炉の運開により遼寧省内第二の都市である大連市における電力需要の4分の1を賄うことが可能になるとしている。

同炉の設計は仏国のPWR技術をベースとする「CPR1000」で、2015年末までに同型の原子炉を合計4基建設予定。1、2号機の機器国産化率は75%となるほか、3、4号機では80%となる見通しだ。

1号機の建設工事は、CGNと中国電力投資集団公司(CPI)が45%ずつ、および大連建設投資集団有限公司が10%投資する合弁事業体が2007年8月に開始。同炉は今年1月に初臨界達成後、2月には送電網に接続され調整運転を続けていた。

2号機の建設工事も順調に進んでおり、現在、熱機能試験を実施中。続く3号機では66%の機器設置作業を終えたほか、4号機では原子力系統設備の作業が40.5%完了したとしている。


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