原子炉建て替え用地購入の動き スウェーデン

スウェーデンのバッテンフォール社は3日、既存原子炉の建て替え用を利用選択肢の1つとする土地の購入で、リングハルス原発近郊の土地所有者と交渉を開始した。

2011年にスウェーデンで既存炉10基に限り建て替えを許可する法案が発効したのを受け、同社は既存炉を代替する原子炉の建設可能性に関する情報分析申請を昨年8月に規制当局に申請。

しかし今年5月には、リングハルスとフォルスマルク両原発の既存炉7基の運転期間を最大60年まで延長することを目的とした改修計画を発表したばかりだ。

同社は今回購入する土地の利用方法として、(1)リングハルス原発の既存の4基で廃止措置を取る際の用地(2)既存炉の建て替え炉を建設(3)原子力以外の発電設備建設――を検討中。将来の電源開発に関する情報分析調査の一環となるもので、代替炉建設の可能性を確保するとともに、住民に同調査の経過を常に周知する意図もあり、最終的な判断は早くても8年後に下されると強調した。

原子力に対する世論や建て替えに要する投資額および電力需要の動向などを見定めながら、用地の利用法を決定すると見られている。


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