福島第一事故後の線量推移 規制委 航空モニタリング結果発表

原子力規制委員会は5日、福島第一原子力発電所事故発生から7か月〜2年後の空間線量率の推移を発表した。

80km圏内では、事故から1年8か月後に、空間線量率が、平均で約40%減少、3.8マイクロSv/hを超える線量の面積は7%から4%に減少した。

また、避難指示区域(13年5月28日現在)ごとの線量の推移は、2年後に、帰還困難区域で、3.8マイクロSv/hを超える面積が88%から75%に、19マイクロSv/hを超える面積が27%から6%に減少し、居住制限区域では、3.8マイクロSv/hを超える面積が88%から30%に減少した。避難指示準備区域と計画的避難区域では、調査期間を通じて、ほとんどが3.8マイクロSv/h以下の線量で推移している(=上図は7か月後、下図は2年後)。

規制委員会では、原子力災害に伴う避難区域の妥当性検証等のため、文部科学省から引き次ぎ、航空機モニタリングを実施している。上空で測定したデータと、車載サーベイメータで測定した地上のデータを解析し、地表面から1mの空間線量率を算出して、マップ化してきた。


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