TMIの影響にも言及 エネルギー白書 過去の25事例を考察

政府は14日、12年度のエネルギー白書を閣議決定した。法令に基づき、エネルギーに関して、概ね直近1年程度に講じた施策について取りまとめたものだが、今回は冒頭、前回白書でも取り上げた東日本大震災や原子力発電所事故を踏まえたエネルギー政策の見直しに先立ち、石油危機、原子力事故、ハリケーンなど、世界のエネルギーを巡る過去事例に対する考察を述べ、今後の政策構築に向けての視座を得ることにつなげている。

今回、過去事例として、計25例が取り上げられているが、原子力事故ついても、スリーマイル島事故とチェルノブイリ事故をあげ、発災の経緯、事故の影響などを解説している。その上で、世界の原子力発電設備の伸びが、70年代には年平均で約22%だったのが、80年代は同約9%、90年代は同0.6%に留まったことを示し、事故が、「原子力発電の新設の伸長を抑える要因」となったとしている。


お問い合わせは、情報・コミュニケーション部(03-6812-7103)まで