[原子力産業新聞] 2013年7月11日 第2678号 ＜1面＞

委員長「審査で真価が」　規制委　内外への説明始める

田中俊一・原子力規制委員長は４日、フォーリンプレス・センター（東京・千代田区）で記者会見を行い、原子力発電所の新規制基準について、外国人記者たちに説明した。

田中委員長はまず、福島発電所事故の教訓を踏まえ、昨秋の委員会発足以来、新基準の検討に取り組んできた経緯に触れ、今般の施行を前に、「最善に近いものができた。立ち遅れていた日本の安全規制がやっと国際水準に近付いてきた」とし、特に、自然条件など、外的要因への対策に関しては、「世界的にみても厳しい基準となった」などと述べた。また、「書き物で終わるわけではない。審査で真価が問われる」などと述べ、より実効性ある規制基準とすべく、今後の審査活動開始を控え、緊張感をにじませた。

再稼働が可能となる判断時期に関する記者からの問いに対し、田中委員長は、「事業者からの申請の内容に依存すると思う」などと応えた。

原子力規制庁は４日、発電所立地地域及び周辺の自治体職員を対象に、新規制基準に関する説明会を規制委員会庁舎で開催した（＝写真）。

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