中国AP1000に「アラベル」 アルストム社

仏国のタービン発電機器メーカーであるアルストム社は11日、中国が将来建設するAP1000計画に対して、同社の最新式低速タービン「アラベル」を含めたタービン発電機パッケージを供給することになったと発表した。同社は同日、中国東方電気集団有限公司(DEC)との協力合意書に調印。これに基づく最初の契約が近々、締結されるとしている。

アルストム社によると、中国は昨年末から新規の原発建設計画着工を再開、採用技術も第3世代に移行しつつあるため、DECとの合意には戦略的な重要性がある。

中国では現在、ウェスチングハウス社製AP1000の採用炉を4基建設中のほか、同設計をベースにした標準設計「CAP1000」の初期設計を昨年8月に完了。出力を140万kWに拡大した「CAP1400」では知的財産権も中国の保有になるなど、将来的に中国で建設される原子炉の主要な標準設計の1つであることは間違いない。


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