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重粒子がん治療照射機器を受注 東芝東芝は2日、放射線医学総合研究所より、世界初となる超伝導磁石を採用した重粒子線がん治療用照射システム(=イメージ図)を受注したと発表した。今回、受注したのは、既設のビームラインを延長するビーム輸送系機器、「回転ガントリー」と呼ばれる装置本体と搭載機器、スカラーアーム型治療台を始めとする室内機器で、放医研の新治療研究棟に新たに設置される。納入は2015年3月の予定となっている。 「回転ガントリー」は、粒子線を輸送するための電磁石を搭載した回転構造体で、患者を中心に360度回転し、重粒子線を任意の方向から照射できるので、従来の水平・垂直の2方向からの照射に比べ、治療範囲が格段に広がるほか、患者自身の負担軽減も期待できる。 また、これまでの重粒子線治療装置では、粒子線を輸送、制御するための装置が非常に大型となるのが課題だったが、高磁場を発生させる超伝導磁石を採用することにより、常伝導磁石を用いた従来の「回転ガントリー」と比べて、大幅な小型化・軽量化が可能となった。 お問い合わせは、政策・コミュニケーション部(03-6812-7103)まで |