高機能バルブを開発 フィルタベント系に設置 平田バルブ工業 各原子力発電所に採用へ

平田バルブ工業は8日、原子力発電所の過酷事故時に機能するフィルターベントラインに設置される高機能バルブを新規に開発し、各発電所に供給する体制を整備したと発表した。

同社では、国内BWR向けのバルブ供給を始め、原子炉格納容器隔離弁など、多くの実績を持っており、換気空調系隔離弁では大半のシェアを誇っている。7月より施行された新規制基準では、格納容器破損防止対策として、放射性物質を低減しつつ排気するフィルターベントの設置が要求されているが、平田バルブ工業は、過酷事故時の機能要求事項となる高放射線・高温度・圧力、気密性等の諸条件に適合するよう、従来型バルブをベースに、機能、構造、使用材料等の改良を加え、流量特性も従来型と同等となる「メタルシート型高機能バタフライバルブ」の新規開発を行い、確証試験を経て、実機供給に目途をつけた。

既に、同バルブは、再稼働を目指すプラントへの採用も決まっており、同社では、さらなる受注に向けて、PR活動を積極展開する方針。


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