展示会に2万人来場 産学連携 イノベーション・ジャパン

大学等が研究成果を展示して産学連携の機会を図る「イノベーション・ジャパン2013――大学見本市&ビジネスマッチング」が、8月29日と30日の2日間、東京ビッグサイトで開催され、2万1010人が来場した。

筑波大学では、放射線医学総合研究所、千代田テクノルなどが開発した「帽子型頭頸部医療放射線被ばく線量記録装置『RADIREC』」(=写真)を紹介し、企業とのタイアップをねらった。この装置は、放射線治療で、曲面の多い頭頸部に行う際にも線量計と一体となった帽子を被ることで精密な被ばく量の線量分布図が作成できる。

信州大学では、「天地返しに木炭層を組み込む裸地面放射線量低減工法」をいわき市での試験施工の様子とともに紹介し、剥ぎ取って下層土と置き換えた表土をさらに放射性物質の保持と移動抑制効果のある木炭層を挟み込むことにより、汚染土周囲への放射性物質の広がりを抑えられると説明。同学の鈴木純教授は、「会場で福島県の研究者とも議論を交わすことができた」とし、さらに発展させるアイディアも聞くことができたと話している。


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