株主に投資決定提案へ フェンノボイマ社のハンヒキビ計画

フィンランドのピュハヨキでハンヒキビ原子力発電所1号機の建設を計画しているフェンノボイマは3日、年末までにロシアのロスアトム社製原子炉設計に対する投資を決定するとともに原子炉供給契約を締結するため、フェンノボイマ社の株主企業約60社に提案書を提出することでロシア側と合意に達した。株主企業各社はこれを受けて、今年10月末までにプロジェクトへの参加継続に関する判断をそれぞれ決めることになる。

最大180万kWの原子炉を建設するという同プロジェクトの入札では、160万kW級の「EU―ABWR」を提案する東芝が今年2月に優先交渉権を得たが、フェンノボイマ社は4月、出力100万〜130万kWの設計とした場合の直接交渉相手にロスアトム社傘下のルスアトム・オーバーシーズ社を選定。7月には出力120万kWのロシア型PWR「AES―2006」の供給契約締結を念頭においたプロジェクト開発協定を結んでいた。

両者はその後の協議の結果、株主に対する今回の提案のほか、同炉の発電開始時期を2024年とすることで意見が一致。同時に、今後の詳細なプロジェクト日程や資金調達の準備、および独E・ON社が昨年10月に手放したフェンノボイマ社株34%をロスアトム社が購入する件についても、詰めていくとしている。


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