NEI「歴史的会合」と評価 米電力幹部来日 福島訪問後、意見交換

米国電力会社の原子力部門責任者一行がこのほど来日し、国内電力会社と意見交換を行った。一行は、先立ち福島第一、第二発電所を訪問した。

米国からの来日者約30名は今回、11年の大地震・津波発生直後に、日米それぞれがとった行動、原子力産業界の安全文化についての教訓を共有し、今後の両国の安全向上の取組に資することを目的として集結した。

日程終了後、東京・港区の原子力安全推進協会(JANSI)事務局で記者会見に臨んだ米原子力エネルギー協会(NEI)のアンソニー・ピエトランジェロ副理事長は、「安全性最高幹部の歴史的会合」と今回の来日を高く評価し、教訓に学び、原子力発電の安全性向上に向け、各責任者自らが取り組んでいくことの重要性を強調するなどした。また、米国が福島の事故を踏まえて実施している取組「FLEX」にも言及し、過酷な自然現象にも耐える可搬式設備の整備により、炉心冷却や格納容器の健全性確保などに対応していることを述べた。

一方、原子力安全推進協会の藤江孝夫理事長は、「今後の日米の安全性向上に大いに貢献」などと意義を述べ、今後も継続し意見交換を行っていきたいとしている。


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