シガーレイクの生産開始に遅れ 加カメコ社

日本の出光興産と東京電力が一部出資するカナダのシガーレイク・ウラン鉱山の生産開始時期が当初予定から6か月遅延し、2014年第1四半期となることが明らかになった。同プロジェクトを所有するカナダの大手ウラン生産業者カメコ社が9日に発表したもので、これに伴い、Uの最初のパッケージ封入も同年第2四半期にずれ込むとしている。

シガーレイク鉱山は世界でも有数のウラン鉱開発地域であるカナダ・サスカチュワン州の北部・アサバスカ地方に位置し、生産したウラン鉱は近隣で仏アレバ社が保有するマックリーンレイク精錬所で処理する計画。開発プロジェクトにおける権益比率はオペレーターであるカメコ社の50.025%のほかに、アレバ社の37.1%、出光興産のカナダ法人が7.875%、東電の資源関係子会社が5.0%である。

設備工事の97%がすでに完了し、採掘システムの起動準備も進展しているが、地下にあるウラン鉱取り扱い設備を起動する際、追加の作業が必要になり、鉱石のジェット採掘に遅れが生じることが判明。これに加えて、アレバ社から製錬機でさらなる改造が必要と助言されたことを受け、カメコ社は生産と封入の開始時期延期を決めた。

当初の計画では今年中に30万ポンドのU生産が見込まれていたが、同社は今後、5年間の生産予測を改定する考えだ。


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