新型の蛍光X線分析装置発売 島津製作所

島津製作所は3日、エネルギー分散型蛍光X線分析装置EDXシリーズのフラグシップモデルとして「EDX−7000」(検出元素範囲Na〜U)および「EDX−8000」(検出元素範囲C〜U)を発売開始すると発表した。(=写真)

電子冷却方式の高性能半導体検出器を搭載しランニングコストの低減とメンテナンス性の向上を実現するとともに、従来機を大幅に上回る感度、精度、スループットを実現した。管理用途としてのRoHS/ELV指令等の環境規制対応から、研究用途としての一般材料分析における高度なニーズまで、電気・電子材料をはじめ、自動車・機械、石油化学、医薬、食品など業界を問わず幅広く対応する。

エネルギー分散型蛍光X線は、試料にX線を照射して発生する蛍光X線のエネルギー(波長)や強度を解析することにより、試料を構成する元素の種類や含有量を調べる装置。非破壊かつ簡便・迅速な元素分析法として様々な製造業で広く使用されており、特にRoHS/ELV指令における有害物質規制のグローバルな対応強化に伴い、導入は急激に進んだ。またその利便性が広まるにつれ、環境規制対応の管理用途のみならず、材料解析などの研究用途でのニーズも高まっている。

こうしたなかで、管理用途としては高い操作性・簡便性が、研究用途としては更なる感度・精度が求められており、装置に対する要求は幅広く、高度なものに変化してきた。同社は累計5000台以上のエネルギー分散型蛍光X線装置の出荷実績から、これらのニーズを高い次元で融合したバランスの良い汎用装置として、今回の製品を開発した。


お問い合わせは、政策・コミュニケーション部(03-6812-7103)まで