無音のMRI検査装置を開発 GEヘルスケア

GEヘルスケア・ジャパンは10日、世界で初めて音のしないMRI検査を可能とする「SILENT SCAN」を開発したと発表した。18日から発売した。

従来のMRI装置では、検査時に装置の中にあるコイルの振動で、大きい時には車のクラクションと同程度である100デシベル以上の激しい騒音が起こり、検査時の安静を脅かすとして特に高齢者や小児の患者には負担が大きいとされていた。

同技術では、従来のMRIと全く違うデータの取り方を採用し、専用の撮像ソフトウェア「サイレンツ」を用いて、傾斜磁場コイルをほとんど振動させず、通常の環境音に対しわずか3デシベル以下の音量しか出さないMRI検査を実現した。これまで、発生する騒音を小さく抑える「静音化」を試みたMRI装置はあったが、音そのものを発生させない技術は初めてとなる。


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