年度内に新基準申請へ 浜岡3、4 16年9月までに新基準対策

中部電力は25日、新規制基準を踏まえた追加対策を取りまとめ、4号機は15年9月末、3号機は16年9月末の完工を目標に実施することを発表した。同社では、13年度中の早い時期に原子力規制委員会への適合性申請ができるよう必要な準備を整えたいとしている。

浜岡3〜5号機は、11年5月に政府からの運転停止要請を受け、津波に対する安全性向上対策を実施している。

浜岡3、4号機については、地震対策の他、竜巻対策、火災対策、重大事故への対応として、注水機能強化、電源機能強化などの追加対策を施すこととし、現在実施中の津波対策や、重大事故対策についても、各号機の完工目標までに工事を終えることとしている。5号機については検討中となっている。

また、同社は合わせて、浜岡3、4号機の地震対策に向けた工事計画も取りまとめた。それによると、内閣府の南海トラフ巨大地震検討会の想定モデルなどを踏まえ、1200ガルの「改造工事用地震動」、さらに駿河湾の地震で観測された増幅を仮想的に反映した2000ガルの「改造工事用増幅地震動」を設定し、配管・電路類サポート、5号機周辺の防波壁や4号機取水槽などの工事を行うこととしている。


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