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広範な分野から事故分析 日本工学アカデミー 新規制基準ふまえ対策日本工学アカデミーは6日、学士会館(東京・千代田区)で、「福島原発事故を検証する」と題する公開講演会を開催した(=写真)。同アカデミーが、会員交流として継続開催する談話サロンの一環で、「何が起こったのか、そしてそれを踏まえて安全対策の現状は」とのサブテーマのもと、原子力プロジェクト主査の山脇道夫氏(東京大学名誉教授)を中心に9月から進めている「原子力、事故からの再生」プロジェクトの趣旨を啓発するもの。 講演会では、東京大学教授の越塚誠一教授から過酷事故の経過と現場対処について、北海道大学の奈良林直教授から事故の教訓と新規制基準を踏まえた安全対策について、それぞれ発表があったほか、民間事故調をリードした東京都市大学学長の北澤宏一氏からも今後の方向性を示す発言があった。 奈良林氏からは、地震動の震度分布、福島第一原子炉建屋基礎盤上最大加速度、外部電源喪失、水素爆発と格納容器破損、事故原因と対策、福島第二、女川、東海第二との比較、防災・復興のあり方など、広範な分野の分析紹介があり、聴講者からは、基本的な制御設計に対する猛省など、多くの質問・コメントがあった。 談話サロンは、本テーマでシリーズ企画が予定されている。 お問い合わせは、政策・コミュニケーション部(03-6812-7103)まで |