東京電力・柏崎刈羽 6、7号機の審査を申請 安全対策抜本強化 新潟知事、条件付き容認

東京電力は9月27日、原子力規制委員会に、柏崎刈羽発電所6、7号機の新規制基準適合性確認に関する申請を行った。前日26日に、新潟県の泉田裕彦知事より、同機へのフィルタベント設備に関して審査申請の了解を受け行われた。

東京電力では7月、新規制基準の施行を前に、柏崎刈羽6、7号機の準備が整ったことから速やかに申請に入る意向を表明した上で、地元への説明を進めており、既に8月6日には柏崎市と刈羽村より、了解を獲得している。申請は、新基準に伴う原子炉設置変更許可、工事計画認可、保安規定変更認可で、これに際して、申請書は、県から示されたベント操作による住民被ばくに関する条件を踏まえ付記がなされている。

同社では、今回適合申請を、立地地域の安全・安心につながる大変重要な手続きと位置付けており、10月1日には、柏崎市と刈羽村に対し説明を行っている。安全協定を遵守し、新潟県をはじめとする関係自治体と十分協議を重ねるとともに、わかりやすい情報発信につとめることで理解を得ていきたい考えだ。

2日の原子力規制委員会では、同申請を受理したことが報告されたが、各委員から福島第一原子力発電所における汚染水対策など事故対応を優先すべき、などの意見が出され、事故対応を見ながら慎重に審査を進めることになる。

なお、原子力規制委員会への新規制基準施行に伴う適合性確認申請は、今回BWRが初めての申請となり、5社・14基となった。


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