水域の動態など調査 福島県水産試験場と放医研 安全・安心に貢献

放射線医学総合研究所と福島県水産試験場は9月30日、調査・研究において連携・協力することで合意し、「独立行政法人放射線医学総合研究所と福島県水産試験場との連携・協力に関する協定」を締結した。

福島県水産試験場は、水産物の生産技術、福島県の水産に関する豊富な知識及び経験等を有するとともに、放射性物質除去・低減、海域における魚介類の放射性物質濃度、海水・海底土のモニタリングなどに関する数々の情報を有している。また放医研は、長年にわたり、放射性物質の環境中での動態とその人体への影響に関する研究を行っている。

この協定により、福島県水産試験場が有する環境計測に関する技術や知見に、放医研が有する放射線防護に関する技術や知見をあわせて活用し、水域における環境放射能の動態や人の健康とのかかわりを調査・研究することによって、福島県民の健康や生活面での安全・安心が得られるよう必要なデータを提供すると同時に、両機関の人的資源・研究資源の有機的な相互活用により、環境放射能や放射線防護に関する研究及び人材育成の一層の促進と科学技術の進展・振興、地域の発展に貢献することが期待されるという。


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